ファッションとしてのTシャツが流行った理由

現在、この瞬間にTシャツを着ている人は一体何億人いるのでしょうか。

人を選ばず、性別を問わず、場所を問わず気軽に身につけられるTシャツ。

これには深い歴史がありそうです。

今回は1950年代~1970年代におけるファッションとしてのTシャツにピントをあててみます。



Tシャツの由来。これは広げた時の形をもとに着けられた名前です。

戦前までは農民などの作業服だったのですが、1950年以降、ファッションにも取り入れられ、両方の役割として現在に至っています。

ファッションに至ってはジェームス・ディーンが出演した映画「理由なき反抗」の中でジェームス・ディーンがTシャツに革ジャンというスタイルでバイクを乗り回すシーンあります。これに当時の若者が憧れ真似始めたという面白い説もあります。

当時の大人は下着姿で映画に登場する彼を観て、無作法だと避難したようですが、若者達はこれを若さと自由の象徴だと捉え、大人達に反抗しました。

これが1970年代に巻き起こるパンク・ムーブメントやラブ・アンド・ピースを掲げるヒッピームーブメントの流れに繋がって行くわけです。

ここらへんから、流行音楽と同期する現代にも良く見られるファッション性の高いアートTシャツが登場するわけです。

特にロンドンで起こったパンクカルチャーの影響は絶大でわざとビリビリに破って安全ピン等をつけたTシャツを好んで着たり、プリントされている文字もメッセージ性が高く、非常にインパクトのある言葉が好まれました。若者たちは刺激を求めていたのでしょう。

さらに日本でのファッションとしてのTシャツが流行りだしたのもちょうどこの頃からです。

1970年代、アメリカで起こったヒッピームーブメント(フラワームーブメントとも言う)に触発された若者達。彼らがツギハギのジーパンにヨレたTシャツを着て、アコースティックギターを片手に声高らかに自由や愛について歌いました。これが日本におけるフォークソングの始まりです。

フォークの巨匠、吉田拓郎さんや岡林信康さんなんかの昔の写真を見ると白いTシャツにデニム、そして下駄…というワイルドなスタイルのショットが数多く見られます。これを当時の日本の若者達は好んで真似をしたのです。

物がが少ない1950年代~1970年代、カリスマ性のあるミュージシャンや俳優は絶大なる人気を博し、若者たちに多大な影響を与えました。

ファッションとしてのTシャツもそこから生まれた1つのアイテムだったのです。



そして、80年代に入るとプリントの技術もどんどん高度なものになり、現在に向けて進化を遂げて行くのです。